以前の記事で、アンブレラ保険について紹介しました。アンブレラ保険は任意の上乗せ保険なので、自動車を運転するには、州で定められた最低保障額を上回る保険に入らなければなりません。
日本で運転していた人でも、アメリカの自動車保険に詳しい人ってそうそういないですよね?私もこちらで車を購入したとき、紹介された保険にそのまま入りましたが、正直中身をきちんと把握はしていませんでした。
今回の記事では、アメリカの自動車保険の内容、オススメの保険会社5社(+番外1社)を紹介したいと思います。
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アメリカで加入している自動車保険
アメリカに来てすぐに車を購入しましたが、自動車保険の知識はゼロ。私が加入しているグローバルプロテクションが自動車保険の紹介もしていたので、そちらにお願いして、AIGの保険に加入しました。
グローバルプロテクションの記事はこちら。
AIG自動車保険の補償内容
私が入っている保険の補償内容を公開します。
COVERAGE | LIMITS OF LIABILITY |
---|---|
Bodily Injury (BI) | $100,000/$300,000 Per Person/Accident |
Property Damage (PD) | $25,000 Per Accident |
Medical Payments | $5,000 Each Person |
Personal Injury Protection Aggregate Medical Expenses Incom Continuation & Essential Services |
$2,500 Per Person Subject to Aggregate Limit Subject to Aggregate Limit |
Uninsured Motorist - BI | $100,000/$300,000 Per Person/Accident |
Uninsured Motorist - PD |
$25,000 Per Accident |
Collision (COLL) |
1-$500 |
Other than Collision (OTC) |
1-$500 |
Full Glass Coverage |
色々な項目がありますね。一つずつ見ていきたいと思います。
Bodily Injury (BI)
対人賠償。事故で相手を死傷させた場合に、被保険者が負担する損害額、費用の補償。
$100,000/$300,000 Per Person/Accidentは、一人あたり$100,000(約1,000万円)、一回の事故あたり$300,000(約3,000万円)の補償。
Property Damage (PD)
対物賠償。事故で他人の所有物や公共物に損害を与えた場合の補償。$25,000 Per Accidentは、一回の事故あたり約250万円の補償。
Medical Payments
搭乗者傷害保険。事故による被保険者、同乗者の医療費の補償。$5,000 Each Personは、一人あたり約50万円の補償。
Personal Injury Protection
個人傷害補償。医療費だけでなく、リハビリ費用や、休業による収入補償、子供のベビーシッター代などを補償。$2,500 Per Personは、一人あたり約25万円の補償。
Uninsured Motorist - BI
相手が無保険、あるいはひき逃げされた場合の対人補償。一人あたり$100,000(約1,000万円)、一回の事故あたり$300,000(約3,000万円)の補償。
Uninsured Motorist - PD
相手が無保険、あるいはひき逃げされた場合の対物賠償。$25,000 Per Accidentは、一回の事故あたり約250万円の補償。
Collision (COLL)
衝突車両保険。事故(衝突)を起こした場合に、自分の車の修理にかかる費用の補償。免責額(Deductible)が決められており、修理費用から免責額を引いた額が補償されます。免責額(Deductible)を高くすれば、保険料が安くなります。私の場合、$500に設定されています。
Other than Collision (OTC)
事故(衝突)以外の修理費用を補償。例えば、盗難、火災、いたずらによる被害など。こちらも修理費用から免責額を引いた額が補償されます。Comprehensive(包括車両保険)と表記されている場合もあります。
Full Glass Coverage
窓ガラスの修理費用の補償。私の場合、自己負担なしになっています。
その他の確認事項
パンクやバッテリー上がり、レッカー移動などに対処してくれるロードサービス(Emergency Road Service)が付いているか、修理中のレンタカー代補償(Rental Reimbursement)が付いているかは確認しておいた方がいいですね。そして、Premiumが保険料となります。
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気になる保険料は?
保険料は、乗る車の年代、住んでいる州、1年間でどれくらいの距離を走るのか、通勤に使うか、運転する人数、アメリカの運転歴などで保険料は変わってきます。私が初年度に支払った保険料は、夫婦2人分で、$1,659でした。補償内容も手厚く、グローバルプロテクション経由なので、日本語のサポートも付いています。それでも、これはちょっと高いですね。
最初から自分で別の保険会社を探すか、アメリカ生活に慣れた頃に、別の保険会社への乗り換えを検討して見るといいですね。別の保険会社の安い見積もり(Quote)を使えば、もしかしたら保険料の値引き交渉ができるかもしれません。どちらにしろ、相場を把握する意味で、他社の見積もり(Quote)を取ってみることをオススメします。
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アメリカの大手保険会社
自動車保険を提供している大手の保険会社を紹介するので、新規加入、あるいは乗り換えを検討しているなら、要チェックです。各会社によって、重要視される項目(運転歴、運転距離、学歴など)が変わるので、保険料もそれに応じて変わります。
Geico
https://www.geico.comwww.geico.com
マーケットシェア2位(13%を占める)のGeico。広告をよく目にする会社ですね。設立は1936年。保険料がかなり安く、有力候補の一つです。アンブレラ保険やレンターズ保険など、他の保険を加えると割引になるので、同時に申し込むといいですね。また、成績が良い学生はディスカウントされます。他にも、5年間無事故割引、一括支払い割引などいくつかの割引プランがあり、多くの人にとって満足できる保険会社です。
現在は、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの傘下としても知られています。信用格付け会社Am BestのレーティングはA++。
State Farm
マーケットシェア1位(17%を占める)の会社がState Farmです。設立は1922年、老舗の会社です。エージェントが多く存在しており、エージェントを介したい場合はオススメ。保険料は安くはないが、安全運転(装置で判定)で最大30%引きになります(Drive Safe & Save™)。3年間無事故でも保険料が安くなります。こちらも、成績が良い学生はディスカウント対象。また、他の保険に同時加入で割引になります。こちらもAm BestのレーティングはA++。
Progressive
マーケットシェア3位(11%を占める)のProgressive。設立は1937年、いち早くオンライン取引を導入した会社です。レンターズ保険など、他の保険を加えると割引になるので、同時に申し込むといいですね。こちらも、成績が良い学生はディスカウント対象。他にも、3年間無事故や一括支払いで保険料が安くなります。また、Deductible savings bankという制度があり、6ヶ月間ノークレームだった場合に、次の6ヶ月間は免責額(Deductible)が$50引きになります。ずっとノークーレムだった場合は、免責額(Deductible)が0になるまで引かれます。安全運転(装置で判定)で割引になりますが、荒い運転と判断されたら、保険料が値上がりするという話もあるので注意(Snapshot)。過去に事故を起こした人でも、保険料が安いと言われています。Am BestのレーティングはA+。
Liberty Mutual
アメリカで3番目に大きい損害保険会社のLiberty Mutual。マーケットのシェアは5%。設立は1912年、グローバルに展開もしています。 レンターズ保険など、他の保険を加えると割引になるので、同時に申し込むといいですね。こちらも、成績が良い学生はディスカウント対象。また、無事故や一括支払いで保険料が安くなります。3年間無事故だった場合、事故を起こしても最初の一回は、保険料の値上がりを回避できます(first accident forgiven)。保険料は、住んでいる州によって大きく変わるようなので、保険料が安くなる地域に住んでいる場合は、候補の一つになりますね。Am BestのレーティングはA。
AAA
ロードサービスを行っている、アメリカ版JAFことAAA。自動車保険も取り扱っています。設立は1902年。他の保険に同時加入で割引になります。こちらも、成績が良い学生はディスカウント対象。また、安全運転(装置で判定)で割引になります。保険に加入するには、ロードサービスに加入する必要があるので注意。逆に、AAAのロードサービスに加入するつもりがあるなら、いい選択肢になります。Am BestのレーティングはA+。
USAA(番外編)
マーケットシェア5位(6%を占める)のUSAA。なぜ番外編かというと、ミリタリー関係者のみ入れる保険だからです。ミリタリー関係者か、既存のメンバーの配偶者や子供が入ることができます。保険料も安く、カスターマーサービスの評判も良いので、入れる人にとっては第一候補になります。Am BestのレーティングはA++。
その他の保険会社
今回の記事では大きく扱いませんが、他にもFarmers、Root Insurance、Allstate、Esurance、The Hartford、Nationwide、Travelers、American Family、Amicaなど多くの保険会社があります。自分に合う会社が見つかるといいですね。
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実際に見積もりを取った結果は?
今回の記事を書くにあたり、Geico、State Farm、Progressive、Liberty Mutualの見積もりを取ってみました。どれもオンラインで項目を入力していけば、見積もりがすぐに出ます。
それぞれ補償内容が少し違うので、完全に同じ条件の保険ではないのですが、補償金額をほぼ同じにして見積もった結果は、Geicoが一番安く、順にProgressive、Liberty Mutual、State Farmという結果でした。
住んでいる州や、入力する内容、求める補償によって保険料は変わるので、必ずしもこの順番にはなりません。実際に見積もりを取って試してみるといいですよ。
項目としては、
- 基本情報(生年月日、名前、住所)
- 性別、既婚か未婚か、学歴、職種
- 車種、いつ購入したか
- オーナーシップ(所有かリースか)
- 主な使途(通勤や通学、ビジネスか)
- 年何マイル乗るか
- 家を所有しているか賃貸か
- 現在の保険会社や補償内容について
- 何歳でアメリカで免許を取ったか
- 事故の有無
- 他に追加するドライバーの情報
を聞かれることが多かったです。
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何かあったときの対応は?
できる限り各保険会社の評判を調べてみたのですが、どの保険会社も賛否両論あります。また、同じ会社でもそのとき対応した担当者によってガラッと変わる、というのはアメリカではよくあることです。なので、今回紹介した保険会社ですが、必ずしもそのサービスを保証するものではありません。そこはご了承いただければ幸いです。
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今回の記事のまとめ
今回は、アメリカの自動車保険の内容と、大手の保険会社を紹介しました。
紹介された保険会社にそのまま入って、その内容をきちんと把握していない、ということはよくあります。いざというときに、どこまでカバーされるのか、そしてその金額はいくらか、というのは把握しておきたいですね。
また、無事故であれば保険料が安くなり、逆に事故を起こせば保険料が高くなります。身の安全はもちろんですが、保険料という観点からも安全運転を心がけたいですね。
現在自分が入っている保険、あるいはこれから入ろうとしている保険を見る上で、今回の記事が参考になれば幸いです。
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