アメリカでは日本とは異なる事情により、男の子が生まれた時に注意すべき点が2つあります。その2つとは、
- Circumcision(割礼)を受けるかどうかを選択
- 18歳になったら、SSS (Selective Service System)に登録
です。1は選択性なのでどちらでも良いのですが、2は必須なので特に注意が必要です。
今回の記事では、この2点についての詳細を紹介します。
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Circumcision(割礼)
アメリカの割礼の現状
元々はユダヤ教やイスラム教で信仰の一環として行われていたものですが、衛生上良いとされ、アメリカでは約60%の男の子が施術を受けている、と言われています。
今でも割礼は一般的であり、妊娠中に男の子だとわかった場合には、ドクターの方から割礼を受けるかどうか聞かれます。
日本人家族でも、割礼を受けるメリット、デメリット、子供の将来のことを考えて選択しましょう。
割礼のメリット
清潔に保てるのがメリットとされ、それにより、
- 尿路感染症のリスク
- 陰茎がんのリスク
- 性病になるリスク
が抑えられるという報告があります。特にHIV感染には顕著な抑制効果があるとされています。
割礼のデメリット
Circumcisionは切除手術なので、当然リスクもあります。
- 生まれたばかりの赤ちゃんには相当なストレス
- 出血や痛み
- 傷口から感染症を起こすリスク
が考えられます。また、本人の意思が反映されない、という面もあります。
これらのことをよく考え、親が決める必要があります。
割礼手術
私たちは息子に割礼を受けさせました。受けさせた理由としては、やはり清潔で衛生上良いというのと、将来余計な心配事をしなくて済むという点です。
あとは、せっかくアメリカにいるのだから、日本では経験できないことにチャレンジしたい、というのもあります。
手術は、生まれて1週間後に産婦人科のクリニックで受けました。手術は15分くらいで終了する簡単なもので、術後は泣いていた息子も5分後には泣き止んでいました。
少しの間はクリニックで様子を見ていましたが、10分くらいたって大丈夫そうだったので、帰宅しました。
割礼後のアフターケア
ドクターから言われたアフターケアは2点で、
- 出血がなくなるまで、オムツ替えのたびにワセリンを患部に塗る
- 1~2日は解熱鎮痛剤(タイレノール)を飲ませる
というものでした。
こまめにオムツ替えをして、出来るだけ清潔に保つと良いと思います。幸いなことに息子は痛みは感じなかったようで、オムツ替えのときに泣くようなことはありませんでした。
割礼をしてみた感想
アメリカで割礼を受けた息子ですが、親としては受けさせて本当に良かったと感じています。何と言っても洗うのが楽!
綺麗に洗えているかどうか、感染症にならないかどうか、といった心配をしなくてすむのは精神衛生上いいです(もちろん感染症になるときはなりますが)。
実際に割礼を受けるかどうかは、ご夫婦でよく話し合ってから決めるといいと思います。これに関しては、どちらが良いという正解はありませんので。
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SSS (Selective Service System)とは?
SSSとは選抜徴兵制度のことで、有事の際に選抜して徴兵するために登録が義務付けられています。選抜はランダムに行われます。
SSSのHPはこちらになります。https://www.sss.gov
SSSに登録する対象者は?
18-25歳でアメリカの市民権をもつ男子、あるいは移民の男子に登録の義務があります。対象となってから30日以内に登録するよう求められています。
アメリカで生まれた男の子の場合は、18歳になってから30日以内ということですね。
アメリカと日本の2重国籍で、日本に住んでいる場合でも対象となります。
トランスジェンダーについても記載があり、女子として生まれたけれども男子に転換した場合は、登録の必要はありません。逆に男子として生まれたけれども女子に転換した場合は、登録が必須となっていますので注意が必要です。
SSSに登録しないとペナルティー
SSSに登録しないとどのようなペナルティーがあるかと言うと、25万ドル(約2750万円)以下の罰金か5年以下の懲役、あるいはその両方を受けることになります。
さらには、
- 国や州からの奨学金プログラム
- 公務員の職につく
- ジョブトレーニング(Workforce Innovation and Opportunity Act)
- 移民の男子の場合はアメリカの市民権
のためにはSSSへの登録が必須となっています。
詳細はこちらのページをご確認ください。
https://www.sss.gov/Registration/Why-Register/Benefits-and-Penalties
登録している人の割合はどれくらいか?
気になるのは、実際にどれくらいの人が登録しているのか?というところですね。
2018年には、18-25歳の91%、約1700万人が登録しているようです。徴兵される可能性があるものですが、思っていた以上にみんなきちんと登録していますね。
実際に徴兵は行われるのか?
アメリカでは1973年のベトナム戦争以降、徴兵は行われていません。志願兵のみで維持されています。ただし将来を保証するものではなく、有事の際にはどうなるかはわからない、というのが実際のところだと思います。
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今回の記事のまとめ
今回は、アメリカで男の子が生まれた時の注意点2つを紹介しました。
正直、SSS (Selective Service System)に関しては今回調べるまでなんとなくしか理解していませんでした。
全く異なる話題ではありますが、アメリカで男の子の親になる際に知っておいた方が良いと思い、2つの話題をまとめた記事を描いてみました。
戦争の無い世界になれば良いですね。
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内容はブログ記事と同じですが、最後に小ネタを用意しています。