株式市場も大荒れの1週間でしたが、社債市場の暴れっぷりも凄まじいものでした。
私も保有していた総合債券ファンドと社債ファンドを、3/11(水)に全て売却するまで追い込まれました。
今回は、今週1週間の債券市場の値動きを紹介したいと思います。
先週まで上昇していた社債が突如暴落
総合債券ファンド(AGG)のチャート
まずは総合債券ファンドのAGGのチャートです。
3/9(月)は小幅に反落、3/10(火)と3/11(水)の下げもきつかったのですが、株価が過去最大の下落を見せた3/12(木)に4%のマイナス。普段動いたとしても0.4%くらいしか動かないので、10倍の下落という感覚です。
3/13(金)は株価が大きく反発し、なんとかAGGの下落も止まりました。
米国中期債ETF(VGIT)のチャート
米国中期債ETFのVGITのチャートです。
今週は値動きが普段より大きいですが、先週比では-0.8%なので、小幅に反落しただけですね。
中期社債ETF(VCIT)のチャート
次は、中期社債ETFのVCITのチャートです。
月曜から木曜まで大幅に下落、AGG同様3/12(木)の値動きがエグいです。3/13(金)は株価が大きく反発し、VCITも大きく上昇しましたが、200日移動平均線までは戻せませんでした。
長期社債ETF(VCLT)のチャート
こちらは長期社債ETF(VCLT)のチャートです。
長期債なのでより値動きが激しいです。3/12(木)まではまさに投げ売り。先週高値から-20%以上も下落しました。こちらも3/13(金)は大きく上昇しましたが、200日移動平均線は下回っています。
株式との連動性が変化した?
年初から上昇を見せていた社債。
2月末のコロナショック後も、国債の利回りが低下すれば、国債の価格が上がるのと同様に社債の価格も上がっていました。
先週までは、株価が下がれば社債の価格が上昇、逆に株価が上がれば債券価格が下落するという値動き。しかし今週に入り、株価が下がれば社債の価格も下がり、逆に株価が上がれば社債の価格も上がるという値動きに変化してきています。
マーケットは国債の利回りより、企業の業績や、企業の体力の方により注目をし始めているのかもしれません。
社債市場は来週が踏ん張りどころか?
3/12(木)まではまさに投げ売られていた社債。3/13(金)はなんとか持ち直しましたが、まだまだ荒い展開が予想されます。
社債の価格が下がればそのぶん利回りは上昇。企業にとっては資金調達のコスト増となり、負担が大きくなります。
来週のFOMCでの利下げ、トランプ政権、FRBによる支援で持ちこたえてくれるといいのですが。
まとめ
今回の記事では、今週1週間の債券市場の値動きを、チャートを使用して紹介しました。
アメリカをはじめ、各国も金融支援策、財政支援策を打ち出しています。急激な下落はダメージが大きすぎるので、何とかここいらで踏ん張ってほしいものです。
投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。
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