今週もマーケットの値動きが激しいですね。
突然なのですが、現在保有している総合債券ファンドのBloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Index Fundと社債ファンドのShort-Term Corporate Bond Index Admiral Shares (VSCSX)を明日(3/11)、全て売却することにしました。
今回は、なぜ債券ファンドを全て売却することにしたのか、という話をしたいと思います。
社債の下落がエグい
先月の2/21(金)と3/2(月)に投資し始めたばかりのBloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Index Fundですが、こちらも全て売却します。
総合債券ファンド(AGG)のチャート
チャートは同じベンチマークのAGGのものを示しています。
年初からずっと上昇を続けていました。そして3/9(月)の朝に119ドルを付けたのですが、その後大きく下げに転じ、3/10(火)も続落。高値からは-2.4%となっています。値動きは激しいですが、これだけを見ると単なる調整にも見えます。
AGGは総合債券ファンドとなっており、国債にも社債にも投資するタイプなので問題点が少しわかりづらくなっています。
米国中期債ETF(VGIT)のチャート
次は、米国中期債ETFのVGITのチャートです。
こちらも年初から上昇を続けています。3/9(月)は株価指数が最大の下げ幅を記録した日です。株価の下落を反映して国債の利回りも低下、逆に国債の価格は上昇しています。
3/10(火)は下落していますが、この日は株が反発、国債の利回りが上昇、そうすると国債の価格は低下するので問題はありません。
中期社債ETF(VCIT)のチャート
次は、中期社債ETFのVCITのチャートです。
3/9(月)は国債の利回りが低下、国債の価格は上昇していたのですがこちらは大きく下落しています。そして3/10(火)も大幅に下落し、先週金曜日まで大きく乖離していた50日移動平均線を2日間で割ってしまいました。
3/10(火)の下落は、国債の利回りが上昇、国債の価格も低下していたので問題はありません。3/9(月)の大幅な下落が危険です。
長期社債ETF(VCLT)のチャート
長期社債ETF(VCLT)はこの有様です。
社債はもしかして隠れていた爆弾か?
コロナショックにより株も国債の利回りも大きく動いていたので、そちらに焦点を当てたニュースが多かったのですが、社債が実は大きな問題を抱えている、というニュースもちらほら出てくるようになりました。
アメリカ企業の債務が膨らんでおり、コロナウイルスの影響により企業業績が悪化、債務不履行に陥る可能性がある、という話です。
企業債務の話は、YUTAさんのこちらの記事が詳しいです。
債券ファンドの売却を決心
社債が実は問題を抱えている、というニュースはチェックしていましたが、若干不審な動きを見せつつも上昇を見せていたので、保有を継続していました。
まあ下がってきたら売ればいいかー、と思っていたのですが、今がその売るタイミングと判断しました。株式市場が落ち着くまでは保有して、分配金をもらいつつ株の値動きをチェックしようと思っていたのですが、こんなに早く手放すことになるとは、、、。
投資信託形式での運用なので、注文を出してもすぐに決済されるわけではなく、明日(3/11)の終値での決済となります。二つともまだプラス収支なので、何とか明日持ちこたえてくれればいいのですが。
上昇する可能性はあるが
来週のFOMCでの追加利下げ、トランプ政権による支援策などで社債の価格が上昇する可能性はあるのですが、来週のFOMCまで待てません。明日(3/11)、価格が上がろうが下がろうが売却します。
まとめ
今回の記事では、債券ファンドを売却するという話を紹介しました。
あまり危機感を煽るような記事は書きたくないのですが、今回は私自身危機を感じたので、事後報告ではなく、取引の事前報告をしました。
マーケットが債務不履行を懸念し始めて、売り浴びせているように見えてしまうのですが、実際のところはどうなのでしょうか?私の考えなど全くの見当違いで、大したことではないといいのですが。
もしご自身のポートフォリオに社債、あるいは社債に投資しているファンドがあるのなら、今週、そして来週の値動きに注目してみることをお勧めします。長期保有を決めているのなら問題ないですが。
アメリカさん、頼みますよ。
投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。
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