毎月恒例となりました、Vanguard(バンガード)のETF月間パフォーマンスランキングを紹介したいと思います。
コロナ感染者の増加や、トランプ大統領の支持率低下など、株価にとって不安材料もありましたが、大きく崩れはしませんでしたね。
方向感を失い、材料待ち、と言った相場でしたが、6月はどのETFが1番パフォーマンスが良かったのか?逆に悪かったETFはどれか?セクター別ランキングも紹介します。
Vanguard社のETF 74種類をランキングで発表
現在Vanguard社が提供しているETFは74種類あります。その中から2020年6月のパフォーマンスのトップ10、ワースト10、セクター別ランキング、年初来ランキングをご紹介します。
データはVanguard社のこちらのページを参考にしました。
なお、パフォーマンス結果には、手数料や税引きは考慮していませんのでご注意を。
ETFトップ10(2020年6月)
まずはパフォーマンスの良かったトップ10から。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Information Technology ETF (情報技術) | VGT | 6.85% |
2 | FTSE Emerging Markets ETF | VWO | 6.58% |
3 | Consumer Discretionary ETF (一般消費財) | VCR | 5.28% |
4 | Mega-Cap Growth ETF | MGK | 5.09% |
5 | Growth ETF | VUG | 4.67% |
6 | ESG International Stock ETF | VSGX | 4.43% |
7 | FTSE ALL-World ex-US ETF | VEU | 4.36% |
8 | Total International Stock ETF | VXUS | 4.27% |
9 | Russell 1000 Growth ETF | VONG | 4.26% |
10 | S&P 500 Growth ETF | VOOG | 3.99% |
4月・5月と比べると上昇幅が小さいですね。4月・5月は中小型のグロース株が強かったのですが、6月は大型株のグロース株に資金が集まっていると言えます。
また、Internationalに投資するETFが多くランクインしているのも特徴的ですね。
Information Technology ETF (情報技術)は、本当に強いですね。今の状態だと、攻めも守りも盤石、といった感じです。AmazonやTeslaが好調なのもあってか、Consumer Discretionary ETF (一般消費財)も好調を維持しています。
6月も全て株式に投資するETFがランクインとなりました。リスクオン継続です。
ETFワースト10(2020年6月)
次にパフォーマンスのワースト10を。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
65 | Mortgage-Backed Securities ETF | VMBS | -0.16% |
66 | Consumer Staples ETF (生活必需品) | VDC | -0.24% |
67 | Russell 1000 Value ETF | VONV | -0.69% |
68 | High Dividend Yield ETF | VYM | -0.77% |
69 | Energy ETF (エネルギー) | VDE | -0.86% |
70 | S&P 500 Value ETF | VOOV | -0.98% |
71 | Value ETF | VTV | -1.02% |
72 | Mega Cap Value ETF | MGV | -1.38% |
73 | Health Care ETF (ヘルスケア) | VHT | -1.55% |
74 | Utilities ETF (公益事業) | VPU | -4.79% |
4月・5月は、ワースト10が全て債券に投資するETFだったのですが、6月は66~74位まで株式のETFとなりました。銘柄選びが特に重要だった月、と言えそうです。
あまりそういう印象はなかったのですが、Utilities ETF (公益事業)とHealth Care ETF (ヘルスケア)が冴えませんね。
Value株も冴えません。グロース株投資の方が、今はパフォーマンスがいいですね。
セクター別ETFランキング(2020年6月)
次に、セクター別ETFのランキングです。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Information Technology ETF (情報技術) | VGT | 6.85% |
2 | Consumer Discretionary ETF (一般消費財) | VCR | 5.28% |
3 | Real Estate ETF (不動産) | VNQ | 2.38% |
4 | Industrials ETF (資本財) | VIS | 1.99% |
5 | Materials ETF (素材) | VAW | 1.94% |
6 | Financials ETF (金融) | VFH | 0.36% |
7 | Communication Services ETF (通信) | VOX | -0.11% |
8 | Consumer Staples ETF (生活必需品) | VDC | -0.24% |
9 | Energy ETF (エネルギー) | VDE | -0.86% |
10 | Health Care ETF (ヘルスケア) | VHT | -1.55% |
11 | Utilities ETF (公益事業) | VPU | -4.79% |
明暗が分かれた6月となりました。
Withコロナでも成長できるセクターや、企業を選ぶことが、より重要となってきますね。
Information Technology ETF (情報技術)の投資先上位10社はこちら。
1 Apple Inc. 2 Microsoft Corp. 3 Visa Inc. 4 Mastercard Inc. 5 Intel Corp. 6 NVIDIA Corp. 7 Cisco Systems Inc. 8 Adobe Inc. 9 PayPal Holdings Inc. 10 salesforce.com Inc.
ETFトップ10(年初来)
最後に、年初来パフォーマンスの良かったトップ10。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Extended Duration Treasury ETF | EDV | 28.25% |
2 | Long-Term Treasury ETF | VGLT | 21.10% |
3 | Information Technology ETF (情報技術) | VGT | 14.70% |
4 | Mega Cap Growth ETF | MGK | 14.06% |
5 | Long-Term Bond ETF | BLV | 13.37% |
6 | Growth ETF | VUG | 12.61% |
7 | Russell 1000 Growth ETF | VONG | 11.14% |
8 | S&P 500 Growth ETF | VOOG | 8.86% |
9 | Intermediate-Term Bond ETF | BIV | 8.03% |
10 | Intermediate-Term Treasury ETF | VGIT | 7.77% |
1・2位は5月末と変わらず。Information Technology ETF (情報技術)や、大型のグロース株ETFが、徐々に順位を上げてきています。
2020年も上半期が終わったわけですが、これだけ見ると、コロナの影響が無いように見えてしまいますね。VGTは14.7%増ですか。凄い!
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今回の記事のまとめ
今回の記事では、Vanguard社が提供しているETFのパフォーマンス(2020年6月)のトップ10、ワースト10、セクター別ランキング、年初来トップ10をご紹介しました。
トップ10、ワースト10の顔ぶれが、4月・5月と比べると変わってきていますね。7月も、変化の月となるでしょうか?
今回の記事が、皆様の投資戦略の参考になれば幸いです。
最後に、投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。
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