毎月恒例となりました、Vanguard(バンガード)のETF月間パフォーマンスランキングを紹介したいと思います。
7月に入り、企業の決算発表が相次いでいます。もっともコロナウイルスの影響が強かった4-6月を、うまく乗り切れた個別銘柄は、大きく値を伸ばしていますね。
そんな中、7月はどのETFが1番パフォーマンスが良かったのか?逆に悪かったETFはどれか?セクター別ランキングも紹介します。
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Vanguard社のETF 74種類をランキングで発表
現在Vanguard社が提供しているETFは74種類あります。その中から2020年7月のパフォーマンスのトップ10、ワースト10、セクター別ランキング、年初来ランキングをご紹介します。
データはVanguard社のこちらのページを参考にしました。
なお、パフォーマンス結果には、手数料や税引きは考慮していませんのでご注意を。
ETFトップ10(2020年7月)
まずはパフォーマンスの良かったトップ10から。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Consumer Discretionary ETF (一般消費財) | VCR | 9.16% |
2 | FTSE Emerging Markets ETF | VWO | 8.52% |
3 | Mega-Cap Growth ETF | MGK | 7.65% |
4 | Russell 1000 Growth ETF | VONG | 7.63% |
5 | Growth ETF | VUG | 7.59% |
6 | Mid-Cap Growth ETF | VOT | 7.35% |
7 | Communication Services ETF (通信) | VOX | 7.26% |
8 | Utilities ETF (公益事業) | VPU | 7.18% |
9 | S&P 500 Growth ETF | VOOG | 6.93% |
10 | Materials ETF (素材) | VAW | 6.83% |
多くのセクター別ETFがランクインしました。また、6月に引き続き、7月も大型のグロース株に資金が集まっています。少し停滞していたような印象もありましたが、6月よりも上昇率は大きいですね。
Consumer Discretionary ETF (一般消費財)が、全体の1位。AmazonやTeslaの比率が高いこともあり、好調の波に乗っています。
7月も全て、株式に投資するETFがランクインとなりました。リスクオン相場が継続しています。
ETFワースト10(2020年7月)
次にパフォーマンスのワースト10を。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
65 | Total World Bond ETF | BNDW | 1.21% |
66 | Total International Bond ETF | BNDX | 0.95% |
67 | Short-Term Inflation-Protected Treasury ETF | VTIP | 0.73% |
68 | Short-Term Corporate Bond ETF | VCSH | 0.70% |
69 | FTSE Pacific ETF | VPL | 0.49% |
70 | Intermediate-Term Treasury ETF | VGIT | 0.48% |
71 | Short-Term Bond ETF | BSV | 0.33% |
72 | Mortgage-Backed Securities ETF | VMBS | 0.25% |
73 | Short-Term Treasury ETF | VGSH | 0.09% |
74 | Energy ETF (エネルギー) | VDE | -4.28% |
債券に投資するETFが多く入っている中、唯一のマイナスで、全体のワースト1になってしまったのが、Energy ETF (エネルギー)。原油価格も戻ってきていますが、まだまだ厳しい状況が続きますね。
債券ETFは、パフォーマンスが悪い、というよりかは、安定した成績をおさめているとも言えそうです。
セクター別ETFランキング(2020年7月)
次に、セクター別ETFのランキングです。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Consumer Discretionary ETF (一般消費財) | VCR | 9.16% |
2 | Communication Services ETF (通信) | VOX | 7.26% |
3 | Utilities ETF (公益事業) | VPU | 7.18% |
4 | Materials ETF (素材) | VAW | 6.83% |
5 | Consumer Staples ETF (生活必需品) | VDC | 6.77% |
6 | Information Technology ETF (情報技術) | VGT | 5.91% |
7 | Health Care ETF (ヘルスケア) | VHT | 5.03% |
8 | Industrials ETF (資本財) | VIS | 4.28% |
9 | Real Estate ETF (不動産) | VNQ | 3.54% |
10 | Financials ETF (金融) | VFH | 2.94% |
11 | Energy ETF (エネルギー) | VDE | -4.28% |
Energy ETF (エネルギー)以外は、プラスとなりました。マイナスとなったセクターが多かった6月と比較して、回復していますね。
現在、決算発表が相次いでおり、良い決算を発表できているセクターが強いですね。
Consumer Discretionary ETF (一般消費財)の投資先上位10社はこちら。
1 Amazon.com Inc. 2 Home Depot Inc. 3 McDonald's Corp. 4 Tesla Inc. 5 NIKE Inc. 6 Lowe's Cos. Inc. 7 Starbucks Corp. 8 Booking Holdings Inc. 9 TJX Cos. Inc. 10 Target Corp.
ETFトップ10(年初来)
最後に、年初来パフォーマンスの良かったトップ10。
順位 | Name | Ticker | 成績 |
---|---|---|---|
1 | Extended Duration Treasury ETF | EDV | 36.28% |
2 | Long-Term Treasury ETF | VGLT | 26.47% |
3 | Mega Cap Growth ETF | MGK | 21.34% |
4 | Information Technology ETF (情報技術) | VGT | 21.27% |
5 | Growth ETF | VUG | 19.79% |
6 | Long-Term Bond ETF | BLV | 18.83% |
7 | Russell 1000 Growth ETF | VONG | 18.16% |
8 | Consumer Discretionary ETF (一般消費財) | VCR | 15.72% |
9 | S&P 500 Growth ETF | VOOG | 15.38% |
10 | Long-Term Corporate Bond ETF | VCLT | 12.60% |
1・2位は6月末と変わらず。株式だけでなく、債券ETFも上げた7月となっています。
大型のグロース株ETFと、Information Technology ETF (情報技術)、Consumer Discretionary ETF (一般消費財)が、調子がいいですね。今の相場がよく反映されています。
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今回の記事のまとめ
今回の記事では、Vanguard社が提供しているETFのパフォーマンス(2020年7月)のトップ10、ワースト10、セクター別ランキング、年初来トップ10をご紹介しました。
傾向としては、6月と大きく変わらないものとなりました。Consumer Discretionary ETF (一般消費財)の調子がよく、年初来トップ10にも入ってきたのが、変わった点でしょうか。
今回の記事が、皆様の投資戦略の参考になれば幸いです。
最後に、投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。
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