アメリカというと、401kプランで資産運用して、老後に備えるというイメージがあるかと思います。しかし、アメリカにも、公的年金制度があります。
それが、OASDI(Old-Age, Survivors, and Disability Insurance )です。
アメリカで働いていて、給与明細にOASDIという項目があれば、将来アメリカから年金がもらえるかもしれません。
今回の記事では、アメリカの公的年金制度、OASDIについて紹介したいと思います。
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OASDIとは?
OASDI(Old-Age, Survivors, and Disability Insurance )とは、アメリカの退職・遺族・障害保険制度です。日本の国民年金と似た制度ですね。
給与明細にOASDIという項目があって、金額が引かれていれば、加入していることになります。
退職年金の受給資格は?
年金加入期間が40クレジット以上あると、退職年金の受給資格が得られます。
クレジットとは?
アメリカにおける、年金加入期間の単位として使われます。
年収によって、変わる場合もありますが、大まかには1クレジット=3ヶ月です。1年は4クレジットなので、40クレジットは10年間になります。
ただし、日本とアメリカは、社会保障協定を結んでいるので、日本の年金加入期間も加味されます。6クレジット(1年6ヶ月)以上あり、日米通算で10年間年金に加入していれば、受給資格が得られます。
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何歳からもらえる?
現在、段階的に67歳まで引き上げています。1960年以降に生まれた人は、67歳が受給開始年齢です(今後変わる可能性も高いので、日本年金機構のサイトなどを要確認)。
繰り上げもできますが、受給額が減額されるので、注意が必要です。
家族ももらえる?
退職年金の受給者に、67歳以上の配偶者や、18歳未満の子供がいる場合、家族年金がもらえます。金額は、退職年金の50%に相当します。
こちらも忘れないようにしたいですね。
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受給額はいくら?
気になるのは、受給額がいくらになるのか? ですね。
計算には、アメリカで働いていた期間と、年収が重要になってきます。実際の受給額の計算は、複雑で難しいのですが、ざっくりとした計算はこちらのサイトでできます。
生年月日と、35年間の平均年収(収入合計を35で割ります)を入力すれば、推測される受給額が表示されます。一度確認してみると、面白いですね。
どこで手続きする?
手続きの仕方ですが、日本に帰っている場合は、日本年金機構を通じて申請できます。
アメリカにいる場合は、ソーシャルセキュリティーを通じての申請になります。
受け取りは、
- 日本円で、日本の銀行に振り込んでもらうか
- ドルで、アメリカの銀行に振り込んでもらうか
を選択できます。
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日本年金機構のサイトをチェック
現在は、これまで述べてきたような制度になっていますが、いつ変更になるかわかりません。
今後、受給年齢や、受給資格の見直しが行われるかもしれないので、公式情報を確認する必要がありますね。
アメリカのソーシャルセキュリティーを確認するのが一番良いのですが、ぱっと見では中々わかりづらいですね。
少なくとも、日本年金機構のサイトは、確認しておきたいところです。
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今回の記事のまとめ
今回は、アメリカの年金制度、OASDIについての話を紹介しました。
申請しないともらえませんので、忘れずに申請したいですね。特に、日本に帰ってしまっている場合は、忘れがちになるので、要注意。
SSNの保管も忘れずに。
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